SaaS業界への転職や就職を考えている方必見!SaaS業界の年収は気になるところですよね。本記事では、SaaS業界の売上高ランキングと平均年収ランキングTOP5を大公開。Sansanやサイボウズ、プレイドなど、話題の企業の売上や年収を比較することで、業界全体の傾向や、企業ごとの特徴を掴むことができます。
さらに、インサイドセールス、カスタマーサクセス、エンジニアなど、SaaS業界で需要の高い職種もご紹介。それぞれの職種で求められるスキルや、やりがいについても解説します。また、SaaS企業を選ぶ上でのポイントや、新卒・転職・未経験それぞれのケースにおけるSaaS業界への入り方についても詳しく解説。
未経験からでもSaaS業界に飛び込むための具体的な方法を知ることができます。SaaS業界の現状や将来性、企業選びのポイント、そして具体的なキャリアパスまで、この記事を読めばSaaS業界で働くための全てが分かります。
SaaSとは?
SaaSとは、Software as a Serviceの略で、ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービスのことです。従来のパッケージソフトウェアのように、ソフトウェアを個々のコンピュータにインストールする必要がなく、インターネットに接続できる環境があれば、いつでもどこでも利用できます。利用者はソフトウェアの購入費用やインストールの手間を省くことができ、必要な機能だけを選択して利用できるため、コスト削減にも繋がります。
日本におけるSaaS業界
日本におけるSaaS業界は、近年急速に成長しています。クラウドコンピューティングの普及や、スマートフォン、タブレット端末の普及を背景に、多くの企業がSaaSを導入しています。特に、中小企業においては、ITコストの削減や業務効率化を目的としてSaaSの導入が進んでいます。市場規模は拡大を続けており、今後も更なる成長が見込まれています。
代表的な日本のSaaS企業としては、顧客管理や名刺管理サービスを提供するSansan、グループウェアを提供するサイボウズ、会計ソフトを提供するfreeeなどが挙げられます。これらの企業は、SaaS市場を牽引する存在として、注目を集めています。
SaaS業界の将来性
SaaS業界の将来性は非常に明るいと言えます。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進や、リモートワークの普及により、SaaSの需要はますます高まっています。また、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)といった技術の進化も、SaaSの発展を後押ししています。SaaSは、あらゆる業界のビジネスを変革する可能性を秘めており、今後も成長を続けることが期待されます。
SaaS市場は、特定の分野に特化したバーティカルSaaSや、複数の機能を統合したプラットフォーム型SaaSなど、多様化が進んでいます。また、サブスクリプションモデルによる安定的な収益基盤も、SaaS業界の魅力の一つです。これらの要素が、SaaS業界の将来性をさらに確かなものにしています。
メリット | デメリット |
---|---|
初期費用が抑えられる |
カスタマイズ性が低い場合がある |
メンテナンスが不要 |
インターネット環境が必須 |
いつでもどこでも利用可能 |
セキュリティリスク |
常に最新バージョンが利用できる |
ベンダーロックインのリスク |
上記のようにSaaSにはメリット・デメリットがありますが、近年ではそのメリットが評価され、多くの企業で導入が進んでいます。
SaaS業界の売上高ランキング
SaaS業界は成長著しい市場であり、多くの企業がしのぎを削っています。ここでは、売上高に基づいたランキング形式で、主要なSaaS企業を紹介します。売上高は企業の規模や市場における影響力を示す重要な指標であり、企業選びの参考にもなるでしょう。
順位 | 企業名 | 売上高 | 主要サービス |
---|---|---|---|
1 | エス・エム・エス | 539億円 | カイゴジョブ、カイポケ |
2 | オービックビジネスコンサルタント | 419億円 | 奉行クラウド |
3 | 株式会社ラクス | 384億円 | 楽楽精算、配配メール |
4 | Sansan株式会社 | 338億円 | Sansan、Eight |
5 | 株式会社マネーフォワード | 303億円 | マネーフォワード、マネーフォワード クラウド会計 |
1. 株式会社エス・エム・エス
株式会社エス・エム・エスは、介護・医療分野に特化した人材紹介サービス「カイゴジョブ」や医療情報プラットフォーム「カイポケ」などを提供する企業です。医療・介護分野における人材採用と業務効率化支援において、業界をリードする存在となっています。介護DXの推進や海外展開を積極的に進めており、グローバルなヘルスケアプラットフォーム企業としての成長が期待されています。
エス・エム・エスの事業内容
- 介護職向け人材紹介サービス「カイゴジョブ」の提供
- 介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」の提供
- 医療・介護分野における各種情報サービスの運営
2. オービックビジネスコンサルタント
株式会社オービックビジネスコンサルタントは、統合型業務ソフトウェア「奉行シリーズ」を中心に、企業の基幹業務システムを提供する企業です。会計、人事、給与管理など、幅広い業務領域をカバーする製品群で、中堅・大企業の業務効率化を支援しています。
クラウドサービス「奉行クラウド」の展開を強化し、デジタルトランスフォーメーション時代における企業の業務改革を支援しています。
オービックビジネスコンサルタントの事業内容
- 統合型業務ソフトウェア「奉行シリーズ」の開発・販売
- クラウドサービス「奉行クラウド」の提供
- 業務システムの導入支援・コンサルティングサービス
3. 株式会社ラクス
株式会社ラクスは、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」や販売管理システム「配配メール」などを提供する企業です。バックオフィス業務の効率化を支援するサービスに強みを持ち、中小企業を中心に高いシェアを誇ります。近年では、クラウド型労務管理システム「楽楽労務」も展開し、サービス領域を拡大しています。
ラクスの事業内容
- クラウド型経費精算システム「楽楽精算」の提供
- 販売管理システム「配配メール」の提供
- クラウド型労務管理システム「楽楽労務」の提供
4. Sansan株式会社
Sansan株式会社は、名刺管理サービス「Sansan」やクラウド名刺管理サービス「Eight」を提供する企業です。法人向けサービスを中心として、ビジネスにおける人脈管理を効率化するソリューションを提供しています。近年では、オンライン名刺交換の需要も高まり、更なる成長が期待されています。
Sansanの事業内容
- クラウド名刺管理サービス「Sansan」の提供
- 個人向け名刺アプリ「Eight」の提供
- 名刺データ活用による営業支援・マーケティング支援
5. 株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードは、個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード」や法人向けクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」などを提供する企業です。FinTech分野のリーディングカンパニーとして、個人・法人の財務管理をサポートするサービスを展開しています。AIやデータ分析技術を活用したサービス開発にも注力しており、今後の成長が期待されます。
マネーフォワードの事業内容
- 個人向け家計簿アプリ「マネーフォワード」の提供
- 法人向けクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」の提供
- クラウド型給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」の提供
また、今後のキャリアを考える上でも、これらの企業の動向は重要な情報となります。
SaaS業界の平均年収ランキング
SaaS業界への転職を考えている方にとって、気になるのはやはり年収ではないでしょうか。ここでは、SaaS企業の平均年収ランキングと、年収が高い理由、そして年収アップのための戦略について解説します。
平均年収ランキングは、あくまで参考値であることをご理解ください。 公開されているデータや口コミ情報などを元に算出していますが、企業規模や職種、経験年数などによって大きく変動します。また、掲載企業は一部であり、全てのSaaS企業を網羅しているわけではありません。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 主な事業内容 |
---|---|---|---|
1 | プレイド | 約1,040万円 | CXプラットフォームの提供 |
2 | スカラ | 約852万円 | 動画配信プラットフォームの提供 |
3 | トヨクモ | 約838万円 | 安否確認サービスなどの提供 |
4 | AI inside | 約852万円 | AIプラットフォームの提供 |
5 | アステリア | 約816万円 | データ連携プラットフォームの提供 |
これらの企業の平均年収が高い理由としては、高い専門性と成長性、そしてストック型のビジネスモデルが挙げられます。 SaaS業界は常に進化しており、最新の技術や知識が求められます。そのため、専門性の高い人材は高く評価され、高収入につながりやすい傾向にあります。
また、SaaS市場は今後も成長が見込まれており、企業の業績向上に伴って従業員の年収も上昇する可能性があります。さらに、SaaSはストック型のビジネスモデルであるため、安定した収益基盤を築きやすく、従業員への還元も比較的 寛大です。
1. 株式会社プレイド
株式会社プレイドは、顧客体験プラットフォーム「KARTE」を提供する企業です。Webサイトやアプリにおける顧客行動の分析から、パーソナライズされたマーケティング施策の実行まで、包括的なCX(顧客体験)支援を行っています。リアルタイムでの顧客行動分析とAIを活用した施策最適化により、デジタルマーケティング分野での存在感を高めています。平均年収は約1,040万円です。
プレイドの事業内容
- CXプラットフォーム「KARTE」の提供
- デジタルマーケティング支援サービスの提供
- カスタマーサクセス支援サービスの提供
2. 株式会社スカラ
株式会社スカラは、動画配信プラットフォーム「FalconEye」を中心としたSaaSサービスを提供する企業です。企業の情報発信や教育研修、マーケティング活動をサポートする包括的なソリューションを展開しています。動画コンテンツの需要増加に対応し、AIを活用した機能強化や新サービスの開発を進めています。平均年収は約852万円です。
スカラの事業内容
- 動画配信プラットフォーム「FalconEye」の提供
- ライブ配信ソリューションの提供
- 企業向けコミュニケーション支援サービスの提供
3. トヨクモ株式会社
トヨクモ株式会社は、クラウド型安否確認サービス「安否確認サービス」や「kintone」向けアプリケーションを提供する企業です。災害時の従業員安否確認や日常的な業務効率化を支援するクラウドサービスを展開しています。働き方改革やBCP対策の需要を背景に、サービスの機能拡充と新規顧客開拓を積極的に進めています。平均年収は約838万円です。
トヨクモの事業内容
- クラウド型安否確認サービスの提供
- kintone連携アプリケーションの開発・提供
- クラウドベースの業務効率化ツールの提供
4. AI inside株式会社
AI inside株式会社は、AI-OCRサービス「DX Suite」を中心としたAIプラットフォームを提供する企業です。文書のデジタル化やビジネスプロセスの自動化において、独自のAI技術を活用したソリューションを展開しています。企業のDX推進ニーズの高まりを背景に、製品開発とグローバル展開を加速させています。平均年収は約852万円です。
AI insideの事業内容
- AIプラットフォーム「DX Suite」の提供
- AI-OCRソリューションの開発・提供
- ビジネスプロセス自動化支援サービスの提供
5. アステリア株式会社
アステリア株式会社は、データ連携ミドルウェア「ASTERIA Warp」を中心としたデータ連携プラットフォームを提供する企業です。企業システム間のデータ連携やクラウドサービスとの統合を効率化するソリューションを展開しています。IoTやAIの普及に伴うデータ連携ニーズの拡大を背景に、新たな製品開発と市場開拓を推進しています。平均年収は約816万円です。
アステリアの事業内容
- データ連携プラットフォーム「ASTERIA Warp」の提供
- モバイルアプリ開発プラットフォームの提供
- IoT向けデータ統合ソリューションの提供
SaaS業界で年収を上げるには?
SaaS業界で年収を上げるためには、市場価値の高いスキルを身につけることが重要です。 具体的には、以下のようなスキルが挙げられます。
営業
- 提案力
- 顧客との関係構築力
- 契約獲得力
エンジニア
- クラウド技術に関する知識・スキル
- プログラミングスキル
- セキュリティに関する知識・スキル
マーケティング
- デジタルマーケティングの知識・スキル
- データ分析力
- コンテンツ作成能力
カスタマーサクセス
- 顧客の課題解決能力
- コミュニケーション能力
- 関係構築力
これらのスキルに加えて、ビジネスレベルの英語力も年収アップに大きく貢献します。グローバル展開しているSaaS企業では、英語でのコミュニケーションが必須となる場合も多く、英語力は高い評価につながります。
転職エージェントを活用するのも有効な手段です。彼らはSaaS業界の求人情報に精通しており、あなたのスキルや経験に合った企業を紹介してくれます。また、年収交渉のサポートもしてくれるため、希望の年収を実現できる可能性が高まります。
SaaS業界は、高収入を目指せる魅力的な業界です。市場価値の高いスキルを磨き、戦略的にキャリアを築くことで、あなたの年収アップを実現できるでしょう。
SaaS業界の職種
SaaS業界には、様々な職種が存在します。ここでは代表的な職種をいくつかご紹介します。
インサイドセールス
インサイドセールスは、電話やメール、Web会議システムなどを用いて、顧客にSaaS製品の提案や契約締結を行う職種です。新規顧客の獲得や既存顧客へのアップセル・クロスセルなどが主な業務となります。高いコミュニケーション能力やニーズの把握、提案力が必要とされます。
必要なスキル・経験
- コミュニケーション能力
- ITリテラシー
- 営業経験
- SaaS製品に関する知識
フィールドセールス
フィールドセールスは、顧客を直接訪問してSaaS製品の提案や契約締結を行う職種です。インサイドセールスと連携して顧客へのアプローチを行う場合もあります。顧客との関係構築能力やプレゼンテーション能力、深いIT知識が必要とされます。
必要なスキル・経験
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 営業経験
- SaaS製品に関する知識
- 深いIT知識(顧客のシステム環境を理解する必要があるため)
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、契約後の顧客に対して、SaaS製品の導入支援や活用方法の指導、継続利用の促進などを行う職種です。顧客の成功を支援することで、解約率の低下やLTV(顧客生涯価値)の向上を目指します。顧客との良好な関係構築、課題解決能力、コンサルティング能力が求められます。
必要なスキル・経験
- コミュニケーション能力
- コンサルティング能力
- 課題解決能力
- SaaS製品に関する知識
- プロジェクトマネジメント能力
マーケター
マーケターは、SaaS製品のマーケティング戦略の立案・実行を行う職種です。市場調査、ターゲット設定、Webマーケティング、イベント企画・運営など、幅広い業務を担当します。市場分析力、データ分析力、クリエイティブな発想力が必要とされます。SEO、コンテンツマーケティング、SNSマーケティングなど、専門分野に特化したマーケターも存在します。
必要なスキル・経験
- マーケティングに関する知識・経験
- データ分析力
- 企画力
- コミュニケーション能力
- Webマーケティング、SEO、コンテンツマーケティング、SNSマーケティングなどの専門知識
エンジニア
エンジニアは、SaaS製品の開発・運用・保守を行う職種です。フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニアなど、様々な専門分野があります。プログラミングスキルはもちろんのこと、システム設計能力、問題解決能力なども求められます。近年では、AIや機械学習の知識を持つエンジニアの需要も高まっています。
必要なスキル・経験
職種 | スキル・経験 |
---|---|
フロントエンドエンジニア | HTML、CSS、JavaScriptなどのスキル |
バックエンドエンジニア | Java、Python、Rubyなどのプログラミング言語のスキル、データベースの知識 |
インフラエンジニア | サーバー、ネットワーク、セキュリティに関する知識・経験 |
上記以外にも、SaaS企業では、カスタマーサポート、人事、経理、法務など、様々な職種が存在します。それぞれの職種で求められるスキルや経験は異なりますが、SaaS業界で働くためには、ITリテラシー、コミュニケーション能力、問題解決能力は必須と言えるでしょう。
SaaS企業を選ぶポイント
SaaS企業は数多く存在し、それぞれ特徴が異なります。自分に合った企業を見つけるためには、様々なポイントを考慮する必要があります。ここでは、SaaS企業を選ぶ上での重要なポイントを詳しく解説します。
自分が興味のある分野・業界
SaaSは様々な業界で活用されています。自分が興味のある分野や業界でサービスを提供している企業を選ぶことで、仕事へのモチベーションを高く保ち、より深く業務に取り組むことができます。
例えば、医療業界に興味があるなら医療系SaaS企業、教育業界に興味があるなら教育系SaaS企業といったように、自分の興味関心に基づいて企業を探してみましょう。興味のある分野で働くことは、業務の理解度や専門性を高めるだけでなく、キャリア形成においても大きなメリットとなります。
企業理念・ビジョン
企業理念やビジョンは、企業の行動指針となる重要な要素です。共感できる理念やビジョンを持つ企業を選ぶことで、企業文化への適応がスムーズになり、仕事への満足度も高まります。企業のウェブサイトや採用情報などで理念やビジョンを確認し、自分の価値観と一致する企業かどうかを判断しましょう。
企業規模・成長性
企業規模や成長性は、キャリアアップの機会や将来性に大きく影響します。スタートアップ企業は成長スピードが速く、大きな裁量を持って仕事ができる一方、安定性はやや低い傾向があります。大企業は安定性が高い一方、キャリアアップのスピードは緩やかになる可能性があります。自分のキャリアプランに合わせて、適切な規模の企業を選びましょう。
スタートアップ企業
急成長中の企業では、大きな責任と裁量を持つ仕事に携わるチャンスがあります。変化の激しい環境に身を置くことで、スピーディーな成長を期待できます。ストックオプション制度など、将来的なリターンが大きい可能性も魅力です。
大企業
豊富なリソースと安定した経営基盤を持つ大企業では、充実した研修制度や福利厚生が利用できることが多いです。長期的なキャリア形成を重視する方に適しています。
面接時の印象・従業員の雰囲気
面接時の印象や従業員の雰囲気は、企業文化や社風を知る上で重要な指標となります。面接官や従業員の対応、職場の雰囲気などを観察し、自分が快適に働ける環境かどうかを判断しましょう。 企業によっては、社内見学や社員との面談の機会を設けている場合もあります。積極的に活用して、より深く企業文化を理解するように努めましょう。
給与・福利厚生
給与や福利厚生は、生活の基盤となる重要な要素です。自分の生活水準や将来設計に合った給与・福利厚生を提供している企業を選びましょう。 求人情報や企業ウェブサイトで確認するだけでなく、面接時に具体的な内容を確認することも重要です。福利厚生は、健康保険や厚生年金などの法定福利厚生に加え、住宅手当、交通費支給、社員食堂、育児支援制度など、企業によって様々です。
項目 | 確認すべき点 |
---|---|
給与 | 基本給、賞与、昇給、残業代、ストックオプションなど |
福利厚生 | 社会保険、住宅手当、交通費支給、社員食堂、育児支援、退職金制度など |
休日・休暇 | 年間休日数、有給休暇の取得率、特別休暇など |
これらのポイントを総合的に考慮し、自分に最適なSaaS企業を見つけることが、SaaS業界での成功への第一歩と言えるでしょう。
SaaS業界で働くためには
SaaS業界は成長著しい分野であり、多様なスキルや経験を持つ人材を求めています。未経験からでも参入できる可能性も秘めており、キャリアアップを目指す方にとって魅力的な業界と言えるでしょう。ここでは、新卒・転職・未経験それぞれのケースにおけるSaaS業界への就職・転職方法を詳しく解説します。
新卒の場合
新卒でSaaS業界を目指す方は、将来を見据えた準備が重要です。ITスキルはもちろんのこと、SaaS業界で必要とされるビジネススキルも磨いていく必要があります。
IT資格を取得する
ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格取得は、ITに関する基礎知識を証明する手段となり、企業へのアピール材料になります。これらの資格は、IT業界全体の基礎知識を網羅しているため、SaaS企業への就職活動だけでなく、その後のキャリア形成にも役立ちます。
ITエージェントを活用する
IT業界に特化したエージェントは、SaaS企業の求人情報を豊富に持っており、自分に合った企業を見つけるサポートをしてくれます。エージェントは、履歴書の添削や面接対策などのサポートも提供してくれるため、就職活動がスムーズに進みます。
提案力・話を聞く力を磨く
SaaS業界では、顧客のニーズを的確に捉え、最適なソリューションを提案する能力が求められます。そのため、日頃から提案力や話を聞く力を意識的に鍛えておくことが重要です。例えば、大学でのプレゼンテーションやグループワーク、アルバイトでの接客経験などを活かして、これらのスキルを磨くことができます。
転職の場合
転職でSaaS業界を目指す方は、これまでの経験を活かせる企業を選ぶことが重要です。また、SaaS業界特有の知識やスキルを習得することも必要になります。
志望するSaaS企業に必要な開発経験を持つ
SaaS企業は、それぞれが独自のサービスを提供しています。そのため、志望する企業がどのような技術スタックを用いているかを事前に調べて、それに対応した開発経験を積むことが重要です。
例えば、Java、Python、Ruby、PHP、JavaScriptなどのプログラミング言語や、AWS、Azure、GCPなどのクラウドプラットフォームに関する知識・経験が求められることが多いです。
システムの開発・運用経験を持つ
SaaSは、システムの安定稼働が非常に重要です。そのため、システムの開発・運用経験は大きな強みになります。特に、DevOpsの経験や、アジャイル開発の経験は高く評価されます。
未経験からでもSaaS業界に入れる?
SaaS業界は未経験からの参入も可能です。ただし、業界への理解を深め、必要なスキルを積極的に習得する努力が求められます。
職種 | 必要なスキル・経験 | 未経験からの参入方法 |
---|---|---|
カスタマーサクセス | コミュニケーション能力、顧客対応経験、ITリテラシー | カスタマーサポートの経験を積む、SaaS関連の資格を取得する |
インサイドセールス | コミュニケーション能力、営業経験、ITリテラシー | 営業経験を積む、SaaS業界の知識を学ぶ |
マーケター | マーケティング知識、データ分析力、ITリテラシー | マーケティング関連の資格を取得する、Webマーケティングの経験を積む |
上記以外にも、未経験からエンジニアを目指す場合は、プログラミングスクールに通ったり、独学でプログラミングスキルを習得する方法もあります。SaaS業界は常に進化しており、新しい技術やサービスが次々と登場しています。そのため、常に学び続ける意欲と、新しい情報にアンテナを張ることが重要です。
まとめ
この記事では、SaaS業界の売上・年収ランキング、SaaS企業を選ぶポイント、SaaS業界で働くための方法について解説しました。SaaS業界は成長性が高く、将来性のある業界です。売上ランキング上位のSansan、サイボウズ、ラクスなどは、SaaS業界を代表する企業と言えるでしょう。
平均年収ランキングでは、プレイドやスカラなどが上位にランクインしています。SaaS業界で働くためには、IT資格の取得や、開発経験を積むことが有利です。未経験からでも、提案力やコミュニケーション能力を磨くことで、SaaS業界への道は開けます。
SaaS企業を選ぶ際には、自分の興味のある分野や、企業理念、成長性などを考慮することが重要です。また、面接時の印象や従業員の雰囲気も、企業選びの重要なポイントとなります。
給与や福利厚生ももちろん大切ですが、それだけで企業を選ぶのではなく、自分にとって働きやすい環境かどうかを見極めることが大切です。SaaS業界は変化の激しい業界であるため、常に新しい情報を取り入れ、自身のスキルアップに努めることが重要です。