~キャリアのプロであるキャリアアドバイザーの転職意識実態調査~
キャリアチェンジ専門の転職情報メディア「キャリア大全」は、キャリアアドバイザー経験者200名を対象に、転職意識に関する調査を実施いたしました。
(キャリアアドバイザーの基本的な知識についてはこちらを参照)
調査の背景
人々のキャリアチェンジを応援するメディア「キャリア大全」編集部として、各職種の転職傾向や不安材料、興味のあるキャリアチェンジ先などを定期的に定量調査していく方針で運営しています。
この度は、キャリアのプロであるキャリアドバイザー職(CA)の転職についての調査を行いました。
調査概要
- 【調査期間】2024年9月17日~2024年10月1日
- 【調査方法】uniiリサーチ(https://unii-research.com/)によるインターネット調査
- 【調査人数】スクリーニング1,578人 本調査対象200人
- 【調査対象】調査回答時にキャリアドバイザーの経験があると答えた方
調査1. 自身のキャリアに対する意識
キャリアアドバイザーの約74%が「転職に不安」「少し不安」と回答。
- 「不安」「少し不安」と回答した割合が合計74%
- 「考えたことがない」と回答した割合が11.5%
- 「全く不安ではない」「あまり不安ではない」と回答した割合が14.5%
キャリア大全編集部所感
全体の7割強が「不安」「少し不安」と、キャリアアドバイザー職の方々が転職不安を抱えていることがわかりました。これは、キャリアアドバイザー職で身に付くスキルの言語化が難しいところや、人材業界特化の職種であることも一因となるでしょう。
キャリアアドバイザーが辛い理由についてはこちらで詳しくまとめているのでご参照ください。
調査2. 転職によるキャリアチェンジについて
転職経験があるCAのうち、36%が職種を変更。
- 「転職経験あり」と回答した割合が49%
- 職種を変更した経験のある割合は36%
- CAを続けた割合が13%
- 「転職経験なし」と回答した割合が51%
- CAを続けたい割合が29%
- 職種を変更したい割合が18%
- 転職をしたくない割合が4%
キャリア大全編集部所感
転職経験のあるキャリアアドバイザー経験者は50%で、その中の約7割(全体の36%)が職種変更の経験ありという結果に。キャリアアドバイザー職からのキャリアチェンジ経験者の割合は高く、キャリアを不安には思えども、自らの経験や培ったスキルをもとにキャリアチェンジをさせる方も多いようですね。
調査3. 職種変更において興味のある職種TOP5
CAの興味のある職種として、人事と営業が全体の3割。
1.人事 (16.1%)
2.営業 (15.5%)
3.総務・労務 (13%)
4.経営企画 (11.9%)
5.広報 (8.8%)
6.企画・商品開発 (7.3%)
7.エンジニア (7.3%)経理・財務・会計 (6.5%)
8.マーケティング (4.0%)
9.カスタマーサポート (2.5%)
10.コンサルタント (2.5%)
11.記者・ライター (1.5%)
12.デザイナー (1.5%)
13.カスタマーサクセス (1.0%)
キャリア大全編集部所感
人材のエキスパートであるキャリアアドバイザーの転職先職種として人気が高いのはやはり採用に関わる人事職が16.1%とトップに。
また、業務内容の近い営業職も追う形で15%の2位となりました。
やはりキャリアチェンジにあたっても業務内容や領域の近い職種は人気ですが、その合計は3割程度であり、さまざま職種へのチャレンジやキャリアチェンジにも興味が持たれているようですね。
調査結果からの考察・まとめ
今回はキャリアアドバイザー職の転職不安と経験・キャリアチェンジの興味職種について調査いたしました。
全体として、転職について不安を感じる傾向がありながらも多種多様な職種についてのキャリアチェンジの興味や、多くの割合でキャリアチェンジを経験している結果になるなど、キャリアアドバイザーからの転職の可能性が広く示されるものとなりました。
キャリア大全では引き続き職種特化の転職リサーチを進めてまいります。