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【転職事例で解説】キャリアアドバイザーのキャリアパスを徹底解説!

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キャリアアドバイザーの仕事に興味がある・現在キャリアアドバイザーとして勤務しているが、将来的なキャリアパスがイメージできず不安…と感じていませんか? 本記事では、キャリアアドバイザーのキャリアパスを社内、転職、独立の3つの観点から、体験談を交えながら徹底解説します。

リーダーやマネージャーへの昇格、RA(リクルーティングアドバイザー)への転向といった社内キャリアパス、人材業界内での転職や、営業、人事、カスタマーサクセス、バックオフィスといった異業種への転職事例も、実際の体験談を交えてご紹介します。

さらに、独立して人材紹介会社を開業したり、ヘッドハンターや採用コンサルタントとして活躍する道についても具体的に解説。キャリアアドバイザーの将来性についても触れているので、キャリアプランを検討する上で貴重な情報を得られます。

この記事を読めば、キャリアアドバイザーの多様なキャリアパスと将来性を理解し、自身のキャリアプランを具体的に描くことができるでしょう。

目次

1. キャリアアドバイザーのキャリアパス

キャリアアドバイザーのキャリアパスは、大きく分けて「社内でのキャリアパス」「転職でのキャリアパス」「独立でのキャリアパス」の3つに分類できます。それぞれのキャリアパスについて、具体的な例を挙げながら詳しく解説していきます。

1.1 社内でのキャリアパス

社内でのキャリアパスは、主に昇進、異動、ジョブローテーションなどを通してキャリアアップを目指していくものです。キャリアアドバイザーとして経験を積むことで、マネジメントや事業開発などに関わることができるというチャンスも広がります。

社内でのキャリアチェンジパターン
・リーダー/マネージャーへの昇進
・RAへの転向
・別職種への転向

1.1.1 リーダー・マネージャーへの昇進

多くのキャリアアドバイザー(CA)は、まず現場に出て数値を追いながら経験を積み、その後、チームリーダーやマネージャーへと昇進していくケースが多いです。

リーダー・マネージャーになると、チーム全体の目標達成に向けてメンバーの育成や指導、業務管理などを行うようになります。特にリーダーの場合は、チームの数値目標を追いかけながら自分の数値も追うことがあるので、プレイングマネージャーとして高いコミットが求められます。
マネージャーになってからは事業部全体などの数値に対して責任を持つため、マネジメント経験を積むことで、経営視点や戦略的な思考力を養うことができます。

鈴木さん(仮) 29歳
入社当初はキャリアアドバイザーとしてひたすら面談など求職者の方のサポートに努めていました。個人での成果がある程度安定して高く出せるようになってからは、入社3年目でリーダー、5年目でマネージャーに昇進しました。
マネージャーとして、メンバーの成長をサポートしながら、チーム全体の成果を最大化することにやりがいを感じますね。何より、新卒から入っているこの会社のカルチャーが好きなので、マネジメントは大変ですが続けられています。

1.1.2 RA(リクルーティングアドバイザー)への転向

キャリアアドバイザーの中には、RA(リクルーティングアドバイザー)に転向する人もいます。片手のCA(求職者だけに集中して業務をする)の場合、RAになり、企業側との折衝にチャレンジすることになります。

RAは、企業の人事担当者と連携し、採用ニーズのヒアリングや求人票の作成、候補者の選定など、企業側の採用活動をサポートする役割を担います。
RAは企業側の視点を持つことができるため、キャリアアドバイザーとしての視野を広げ、より専門的な知識を身につけることができます。

山田さん(仮) 27歳
キャリアアドバイザーとして3年間働いた後、企業にもっと深く関わりたいと思い、リクルーティングアドバイザー(RA)に転向しました。
求職者だけでなく企業のニーズも理解し、両者の橋渡しをして採用を成功させるプロセスに携わることで、採用全体の解像度がグッと上がりましたね。

1.1.3 社内の別職種への転向

キャリアアドバイザーで培ったコミュニケーション能力やヒアリング能力は、社内の他部署でも活かすことができます。

例えば、営業、人事、広報、企画など、様々な職種への転向が可能です。キャリアアドバイザーの経験は、顧客との良好な関係構築やニーズの把握に役立つため、他部署でも活躍できる可能性が高いです。

またキャリアアドバイザーには採用の知見やマルチタスク能力が求められるので、それを活かして人事職に転籍する事例は多いようです。

田中さん(仮) 31歳
キャリアアドバイザーとして5年間勤務した後、人事部に異動しました。キャリアアドバイザーとしての経験を活かして、採用面接の企画や社員のキャリア支援を担当するようになり、これまで以上に組織の成長に関わる仕事に携わることができています。
社員一人ひとりのキャリア開発やスキルアップを支援することに力を入れており、組織の成長を支援することで私自身も成長していると感じます。

1.2 転職でのキャリアパス

転職によって、キャリアアップや年収アップ、キャリアチェンジなどを実現することができます。キャリアアドバイザーの経験は、人材業界だけでなく、他業界でも高く評価されています。

1.2.1 人材業界への転職

キャリアアドバイザーの経験を活かして、人材業界内で転職することも可能です。例えば、ヘッドハンター、人材紹介会社、人材派遣会社など、様々な選択肢があります。人材業界内での転職は、これまでの経験や知識を活かしながら、より専門性の高い分野に挑戦することができます。

1.2.2 別業界への転職

キャリアアドバイザーの経験は、他業界でも活かすことができます。特に、コミュニケーション能力やヒアリング能力が求められる職種への転職が多いです。

職種内容
営業顧客との関係構築やニーズの把握が重要な営業職は、キャリアアドバイザーの経験が活かせる職種です。
人事採用活動や社員のキャリア開発支援など、人事業務全般に携わることができます。
カスタマーサクセス顧客の成功を支援するカスタマーサクセスは、顧客との長期的な関係構築が求められるため、キャリアアドバイザーの経験が活かせます。
バックオフィス一般事務、経理、人事など、企業の管理部門で働くことも可能です。

1.3 独立でのキャリアパス

独立することで、自分の裁量で仕事を進めることができ、より自由な働き方を実現することができます。キャリアアドバイザーの経験を活かして、独立開業することも可能です。

1.3.1 人材紹介会社の開業

人材紹介業は、求職者と企業のマッチングを支援する仕事です。独立開業することで、自分の専門性を活かした人材紹介サービスを提供することができます。
自分が所属していた人材会社と同様のスキームで起業するパターンで、直近は増加傾向にあります。

1.3.2 ヘッドハンター

ヘッドハンターは、企業から依頼を受け、特定のスキルや経験を持つ人材を探し出す仕事です。ヘッドハンターとして独立することで、高収入を得られる可能性があります。
こちらはあくまで個人で動き、いくつかの企業の求人をもとに人材をヘッドハンティンングしていきます。専門職など、採用難易度の高い職種に対して活躍します。

1.3.3 採用コンサルティング/採用代行業

採用コンサルティング/採用代行業は、企業の採用活動を支援する仕事です。採用コンサルタントとして独立することで、企業の採用課題解決に貢献することができます。

2. キャリアアドバイザーの将来性

キャリアアドバイザーの将来性を考える上で、市場全体の動向と個人のキャリアパス、それぞれの視点から分析することが重要です。人材紹介業界全体の成長性と、キャリアアドバイザー個人のキャリアアップの可能性や年収の推移、市場における需要の変化などを総合的に見ていきましょう。

2.1 人材紹介市場の成長性

人材紹介市場は、経済状況や雇用情勢に左右されるものの、全体的には成長傾向にあります。厚生労働省の職業紹介事業の事業報告の集計結果についてによると、近年は有効求人倍率も高く、企業の人材ニーズは増加傾向にあります。

特に、専門性の高い職種やIT関連、グローバル人材など、特定のスキルを持つ人材の需要は今後も高まると予想されます。この需要の高まりは、人材紹介会社にとってビジネスチャンスの拡大を意味し、キャリアアドバイザーの活躍の場も広がっていくと考えられます。

また、転職市場の活性化も人材紹介市場の成長を後押ししています。転職が一般的になり、キャリアアップやワークライフバランスの改善などを目的とした転職活動が増加しています。企業側も優秀な人材を確保するために、人材紹介会社を利用するケースが増えており、市場規模は拡大傾向にあります。

2.2 キャリアアドバイザーのキャリアアップと年収

キャリアアドバイザーのキャリアアップは、一般的には、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー、支店長といった役職への昇進が考えられます。企業によっては、RA(リクルーティングアドバイザー)や法人営業など、他の職種への転換も可能です。

年収については、経験や実績、所属企業の規模などによって大きく異なりますが、一般的には、300万円~700万円程度と言われています。マネジメント層になると、1000万円を超える場合もあります。ただし、成果主義の企業も多く、個人の業績によって年収が大きく変動する可能性があることは認識しておく必要があります。

キャリア段階主な業務内容想定年収
コンサルタント求職者へのキャリアカウンセリング、求人企業への提案300万円~500万円
シニアコンサルタントコンサルタント業務に加え、チームの指導・育成500万円~700万円
マネージャーチーム全体のマネジメント、事業戦略の立案・実行700万円~1000万円

2.3 今後のキャリアアドバイザーの需要と求められるスキル

今後のキャリアアドバイザーには、変化への対応力が求められます。転職市場の動向や企業ニーズ、テクノロジーの進化など、常に変化する状況に対応していく必要があります。また職種に特化したエージェントも増加しているので、業界について求職者や企業と同じレベルで詳しくなる必要があります。

具体的には、データ分析スキル、デジタルマーケティングスキル、多様な働き方への理解などが重要になります。また、求職者一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングや、企業の採用課題を解決するための提案力もこれまで以上に重要になってくるでしょう。

AIなどのテクノロジーを活用した効率的なマッチングが進む一方で、人間だからこそできる、きめ細やかな対応や共感力、信頼関係の構築が、キャリアアドバイザーの価値を高める重要な要素となるでしょう。

3. まとめ

この記事では、キャリアアドバイザーのキャリアパスについて、社内、転職、独立の3つの観点から解説しました。社内では、リーダーやマネージャーへの昇進、RA(リクルーティングアドバイザー)や別職種への転向といった道があります。転職では、人材業界内でのキャリアアップや、営業、人事、カスタマーサクセス、バックオフィスなど、他業界への転身も可能です。また、独立して人材紹介会社を開業したり、ヘッドハンターや採用コンサルタントとして活躍する道もあります。それぞれのキャリアパスにおいて、具体的な転職事例や体験談を紹介することで、読者の皆様が自身のキャリアプランを考える上での参考になれば幸いです。

キャリアアドバイザーの将来性については、人材紹介業自体は成長傾向にある一方、個人の年収やキャリアアップの幅は狭くなりがちと言えるでしょう。しかし、市場のニーズを的確に捉え、専門性を高めたり、独自のネットワークを構築することで、高収入やキャリアアップを実現することも可能です。自身の強みを活かし、市場動向を理解した上でキャリアプランを立て、行動していくことが重要です。

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スタートアップ・ベンチャー企業への転職支援や、キャリアコンサルティングの実務経験を持つ専門家チーム。新規事業立ち上げや、成長企業でのキャリア構築に関する取材・研究を重ね、実践的な知見を蓄積。転職市場の最新動向から、実践的なキャリア戦略まで、幅広い情報を発信しています。

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